October 2007アーカイブ

87分署シリーズ「ラスト・ダンス」エド・マクベイン
(amazon)

服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた―駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。キャレラたちが娘を問い詰めると、自殺では保険金の受取額が減るので自然死にみせかけようと工作したのだと告白する。が、真相はさらに複雑だった。検死の結果、老人は他殺だとわかり…。大河警察小説シリーズの記念すべき第50作。

最初から読み直すのが難儀なので、つい「ビッグ・バッド・シティ」の次の本作を読んでしまいました。ひとつの事件が別の事件にゆっくり様変わりしていき、そこにからむ人間たちの思惑や悲哀を丹念に描きます。事件解決の狭間で、とある人物と人物の過去がクローズアップされ、その佇まいがとても情緒的で物語りの奥行きを感じさせます。何箇所か「昔を知ってると知らないとでは余韻が大違い」な場面があり、未読大量の私は微妙に後悔。とはいえ、前作品の内容をたいして覚えていなくてもこれだけ楽しめるのは、やっぱり凄い小説です。残り5作なんですが、ここはぐっと我慢して、最初からきちんと読んでいこうと。長い道のり…でも楽しみ。

■87分署シリーズ全タイトル

東京国際映画祭で10/24、キーハーのドキュメンタリー「I Trust You to Kill Me」が上映されます。チケット貰えそうだったんだけど、重要な会議で行けないことがわかりました(泣)。本人来るわけじゃないし、いつかどっかで上映されるだろうからいいけど(泣)。
しかし、これ、ポスターもDVDパッケージもチョーかっこいいね!
かっこいいから大きめ画像でアップ!ひさびさ、耳が熱くなりました(笑
 
I Trust You to Kill Me 東京国際映画祭サイト内
I Trust You to Kill Me Official Site
amazon.com

そのかわりと言ってはナンですが、SAW4の試写会招待状を貰いました。ギリギリ仕事とかぶらないので、一足先に観て参ります。
「SAWが好き」って言うと周囲から奇妙な眼で見られますが、こういうものをいただけるならオッケー。

スティーヴン・キング原作、ミカエル・ハフストロム監督、ジョン・キューザック、サミュエル・L・ジャクソン主演のホラームービー「1408」は、今年の6月にアメリカで公開済です。日本では2008年2月に公開予定ですが、ジョンの映画が昨今公開されないことに少々のフラストレーションを抱えていた私は、スティーヴン・キングの原作に手を出してしまいました。「幸運の25セント硬貨」(amazon)に収録されている短編「1408号室」です。

当初は「小説作法」のために3〜4ページ書いただけで、作品として完結させるつもりはなかったものの、つい筆がノッて書き上げてしまった、という短編。
主人公のマイク・エンズリンは幽霊の出るスポットをネタに本を書いているベストセラー作家。信じちゃいないが、金と名声のため。次の取材場所は、NYのドルフィン・ホテルの1408号室。過去に何人も死人を出していることを知り、宿泊の予約を取りホテルへ。支配人のミスター・オリンは、何とかしてやめさせようと事例をあげて説得するが、マイクは強引に宿泊を決める。
いわくつきの1408号室で、彼が見たものは…。

第1章、マイクVS支配人の「入る」「入るな」攻防がまず面白い。1ラウンド、2ラウンド、と優劣をわずかに競い合う言葉の闘い。マイクが1408号室に行くことは百も承知なのに、この緊迫感…。エレベーターの場面からじわ〜っと怖くなっていきます。第2章の室内の描写は、怖さよりも船酔いに近い「気持ち悪さ」が勝つ感じ。「眩暈」だったり。以降はネタバレになるので伏せますが…主人公の内面に思い切り寄った後、次章でバッサリと視点を俯瞰に切り替えてしまう手法って、読んでいてすごく怖いです…。


映画の予告編を観ると、原作よりもかなり設定を膨らませているようで、映画としての派手さが伺えます。マイクの亡くなった娘の件はちょっとやりすぎかなぁ、とも思うけど、短編を2時間の映画にするんだからしょうがないか。

細かい描写がどれくらい映像化されているかチェックしていたら、
あ、マイクの耳にちゃんとタバコが!幸運のアロハも着てるし。

ジョン(マイク・エンズリン)とサミュエル・L・ジャクソン(ミスター・オリン)

●1408 Official Site
 


87分署シリーズ「ビッグ・バッド・シティ」エド・マクベイン
(amazon)

巨大邪悪都市アイソラは犯罪に満ち満ちて、キャレラたち87分署の面々は休む暇がない。夏の終わりのある日、分署近くの公園で若い修道女の死体が発見された。検死の結果、彼女が豊胸手術をしていたことが判明。なぜ敬虔な修道女が豊胸手術を?さらにクッキー・ボーイと呼ばれる奇妙な空巣が街を跋扈し、キャレラの父を殺した男が今度はキャレラの命をつけ狙い始める。87分署の面々は、この邪悪な日常を打破できるのか。

シリーズ49作目です。いったい今までどれを読んだのやら。
修道女の殺人、クッキー・ボーイの空き巣事件、キャレラの父を殺したソニーに狙われるキャレラの件と、3つの事件が同時進行する。相変わらず刑事たちのトークは面白いわ。特に犯人逮捕の際の「ガイドライン」についてが興味深かった。一般人が大勢いる場所で(例えばカフェ)犯人を逮捕する場合、警察官たちは相当厳しい「規定」に縛られているんですね。一般人を巻き添えにしては大変ですから。ジャック(バウワー)とホレに是非教えてあげたい(笑)

松尾式ミュージカル「キャバレー」を観ました。青山劇場。
ブロードウェイも映画も未見だけど、「ウィルコメ歌」だけはお気に入り。
昔「映画音楽を貴方に」とかいうラジオ番組があったんです。FMで。
そこで、ミュージカル特集として「ウィルコメ」をかけていたわけです。
カセット録音して聴き倒しました、ヘナヘナになるまで。
私がじゃなくて、テープが。
ナニやら司会者らしい人が「ウィルコメウィルコメ」言ってる楽しい曲。

The Kill Point(SPIKE TV)
The Kill Point(IMDb)

ドニー出演のミニシリーズ・ドラマ「The Kill Point」です。
今年の7月〜8月にあっちのSPIKE.TVで放送していたようで。
WEBではWebisode(笑)としてエピソードを観ることができます。
このサイトがわかりにくくて…、エピソード5はFullで観ることができるんだけど、
その前はもう予告編だけなのかな?

お話は、元イラク兵士が銀行強盗を決行し人質をとる。
強盗団のアタマ、Mr.ウルフを演じているのが、
ERのドクター・クレメンテ役のジョン・レグイザモだ。
で、現場に乗り込むキレ者交渉人のカルがドニー。
カッコいいな、ケヴィン・スペイシーみたい。
脇役でジグソウのトビン・ベルもちょいと出ているようです。

全8話でSeason1。
IMDbのコメント欄にSeason2に関する発言があるので、続きもあるのかな。

■おまけが欲しかったので、ソウ4の前売券を買いました。

-- おまけ ----------------------------------------------
スペシャル書き下ろしコミック
 『ソウepside 0 〜ジグソウ誕生の瞬間』【全24P】
日本初輸入・日本語ローカライズ版
キャラクター原案:ジェイムズ・ワン&リー・ワネル
ストーリー:R・エリック・リーブ
脚本:クリス・オプリスコ
ペンシル&インク:レナート・グエデス
色:ウェバーソン・サンティアゴ
------------------------------------------------------
内容は、ここで観ることができます(英語)。
SAW Rebirth Animated Comic


SAW4オフィシャルサイト
公式サイトでもIMDbでもドニーの名前はクレジットされていませんが、きっとたぶん出るに違いない…。
はたしてエリックは生き残るのか?(↑そもそも違ってたら悲しい)

■あっちではこんなにグッズが販売されているのに、
こっちではフィギュアくらいしか輸入販売してくれないのが、大不満。
ラグランのパーカーがかわいい。
って、このTシャツの絵、右の椰子の実みたいなの何かなー?って思ったら、
てっぺんから見たジグソウの頭だよ!
ここもあります。

遅れ遅れでまとめて観ている海外ドラマです。
先月で終了したのが、ER12、WAT3、CSI:6。
全部、シーズンファイナルを観た直後、

でぇえぇぇえええええーーー!!!?

なんかもう…。
次のシーズンまでそんなふうに引っ張るのは…。
視聴率がアレなのわかるけど。

観るから。
ちゃんと観るから。
やめて………(泣)

刑事ハリー・ボッシュシリーズ最新刊「終決者たち」。(amazon
前作「天使と罪の街」が出たのが去年の8月。1年ぶりです。

復職刑事、迷宮難事件に挑む! ロス市警にハリー・ボッシュが戻ってきた。 未解決事件を追う“クローザー=終決者”として。 3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。エリート部署である未解決事件班に配属された彼は、17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。調べを進めるうち、当時の市警上層部からの圧力で迷宮入りとなっていた事実が判明。意外な背後関係を見せる難事件にボッシュはどう立ち向かうのか。(講談社)

ボッシュ、いよいよロス市警復帰。
前々作と前作では私立探偵でした。なんとも歯がゆい彼の捜査ぶりを追いならが、「ボッシュにはバッジが必要だ!」と激しく思ったものです。どうやらコナリー自身も思ったらしく(順番逆)、市警復帰を叶えてくれました。ありがとうコナリー。
そして、一人称もやめてくれてありがとう。

///(事件の内容や結末には触れていません)///

本作で私は、「新しいボッシュ」を実感しました。
ロス市警に復帰したボッシュは、キズミン・ライダーとペアになり、
コールドケース担当になります。未解決事件班です。エリートなんです。
再びバッジを手にし、「死者の代弁者」としての自分の役割をはっきり認識したボッシュは、
迷うことなく事件解決に挑みます。
トラウマを抱えながら自分探しをしていた頃とは、完全に違うわけです。
ルールも基本的に守るし、仲間にも恵まれている。
そしてなんと上司(新本部長)が理解者であるという、未だかつてない職場環境。
私の心はまったくざわつきません(笑
こんなに安心して読めるボッシュシリーズは、初めて。
だって内務捜査官に邪魔されたりしないんだよ!

捜査は、現代らしくDNA鑑定が核となり、盗聴の方法もハイテクノロズィ。
そんな時代にまだ2本の指でタイプライターを打つボッシュには笑えましたが、
彼の思考はもう過去のトラウマに邪魔されることなく、ストレートに死者や家族と向き合っていく。
まさしく、ドラマ「コールドケース」のように、聞き込みを中心としたじっくりとした展開。
このまま落ち着いた感じで幕引き?と思いきや、最後に2発!かましてくれました。
やっぱりボッシュシリーズは面白い!

私の好きなエドガーはというと、友情出演のようなあっさりした扱いだったので、がっかり。
(というか、てっきり刑事やめて不動産屋になってんのかと思ったよ。。。)
ボッシュ、キズよりもエドガーと組んで欲しいな。
エドガーとボッシュの関係は、ちょっと危なっかしいところがいいんだ。
あ、もうあの危なっかしさが、ボッシュに似合わないのか。。。寂


コナリーさんとしても、以降、淡々と事件を解決していくだけの刑事ドラマにはしないと思うので、ボッシュにはまだ何か「背負わせる」のかもしれない、と思いつつ、
シリーズもそろそろ終わりかな、と寂しくなったり。
次は「Echo Park」ですね。ペーパーバックで読んじゃおうかな。読めるかな。。。

三池監督の「ジャンゴ」を観ました。
全編英語だーの、イケメンくんたち頑張りーの。
平家物語とか薔薇戦争とか下敷きにあったりーの。
赤と白のコントラストだーの、縦の筆字のタイトルロールだーの。しかも主題歌はさぶ師匠だ。すごい。
出演者がみんな濃くて、誰が主人公なのかわからんくらい俺俺俺な映画でした。

最もワタクシを笑わせたのは、タラ。
タラが登場するシーンはどれもいいよ!
特に「桃井」さんとの「夫婦漫才」のシーンにゃ爆笑です。
このシーン観るために、劇場に駆け込んで欲しい。是非とも。

タラ的にこういう映画は大好きだろうから、撮影も楽しかったんだろうな。
来日のときもノリノリでしたよね(笑

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